2017年夏 東北周遊ツーリング⑦ (三陸海岸南下③)

三陸海岸南下ツーリング2日目。

本日は釜石を出発し、陸前高田気仙沼、南三陸を経て、
3年振りとなる牡鹿半島を周遊し、仙台がゴールの予定です(^^)


本日も出発時では晴天です。

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こちらのホテルにも朝食が付いていたので、いただきます。
お米には奥州米を使っているそうです。
他にもサンマ等が地産のもので、とても美味しかったです。

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こちらがホテルのエントランス。
築年数は古いですが、立派な造りで結婚式場なども備わっています。
とてもオススメできる宿でした。
サンルート系列はビジネスホテルばかりだと思っていましたが、
このような立派なホテルもあるんですね。

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9時前にはホテルを出発しました。
まず最初に向かったのはすぐ近くの釜石港です。

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付近の港湾設備はだいぶ復旧しているようですが、
付近の水産加工場や魚河岸などは、未だ復旧工事が行われていました。

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美しい港ですが、
下の写真の建物の2階部分までが呑まれるほどの高さの津波に襲われました。

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ここ、釜石が甚大な被害を受けたのは実は東日本大震災だけではありません。
72年前、日本でも数少ない、戦艦による艦砲射撃を受けた地でもあります。
ご年配の方の中には、双方を経験された方もいらっしゃるかも知れません・・・




釜石を出発し、大船渡へ入るところでコンビニに立ち寄り、
この後訪れる場所で使うお線香を購入しました。
三陸の美しい海岸が広がってとても綺麗です(^^)

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お次に立ち寄ったのはこちら、道の駅「さんりく」です。

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ここへ立ち寄った目的は、海産物のお土産を買うため。
三陸の目玉は何と言っても大きなホタテです。
他にもサンマのみりん干や、さしみわかめを購入しました。
後日頂きましたが、とても美味しかったです(^^)

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道の駅から先、大船渡、陸前高田津波被害が最も甚大だった地域を走ります。

陸前高田市へ入りました。

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沿岸を走る国道45号沿いには建物の姿はほとんど無く、
津波によって破壊された建物が各所に点在していました。

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ここでは、「奇跡の一本松」と呼ばれる、
津波によって消失した高田松原の中でただ1本だけ残った松を見に行きます。

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ここでは東北を旅していらっしゃるNC700乗りの方とご一緒させて頂きました。



松の奥には学校のような建物が見えました。
海岸の至近で、完全に波に呑まれたのでしょう。
建物の中央部が折れるほど破壊されています。

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私は陸前高田を訪れるのはこれが初めてのため、往時の姿はわかりませんが、
地域の方にお話を聞いたところ、
この一帯は一面に松原が生い茂る風光明媚な地だったのだそう。
昔、松原でキャンプをしたものの今となってはその場所が何処だったのかも
わからないそうです。

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松原と言うと、三保の松原を想像しますが、
それが丸ごと消失してしまう程の規模の津波
人知を超えるものであったことを改めて認識させられました。


こちらも、津波被害を受けた小学校です。

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ここまで一緒に散策をしたNC700乗りの方は、
この後、内陸側の平泉方向へ向かわれるとのことで、ここでお別れとなり、
私は南三陸方面へ南下を続けます。

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ここまで曇り空になりながらも、雨は降りだしていない状況でしたが、
宮城県内に入ると途端に雨が降って来ました。
しかも、結構本格的な雨です(^^:

ツーリング後半は雨の心配はないだろうと思い、
レインスーツはきちんと畳んでしまっておりましたが、泣く泣く着るハメに。

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途中のコンビニでしばし状況を伺いますが、
特に宮城県内はほぼ終日雨が降り止むことはないそう。
止むどころか、次第に周囲も霞んで見えるほどの豪雨に変わってきました。


仕方がないですが、
ここだけは行くべきと心に決めていた
南三陸町の防災庁舎へ参りました。

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ここは、津波が迫り来る中、
一人の女性職員が最後まで住民に避難を呼びかけ、殉職されたところです。


私もこちらの献花台で、先程買ったお線香を上げさせて頂きました。

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人として生きている限りは、
一度は訪れて、その御魂に尊敬と感謝の意を念じさせて頂きたいと思っていました。

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私は政権批判などをするつもりは無いですが、
私も含め、職務とはいえ一命を投げ打ってでも地域の住民のために尽くされた
彼女の命を決して無駄にしない国をつくっていかなければならないのではないだろうかと思います。




さて、天候がこのような状況で、
既にこの時点で大幅に時間もロスしてしまったことなので、
女川町経由で牡鹿半島を周遊するつもりでしたが、
このまま国道45号を南下し、石巻を経由し、仙台へ直行することにしました。

牡鹿半島は残念ですが、また別の機会ですね。

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ここで道を間違えてしまい、内陸の大崎市方面へ十数キロ向かってしまいました。
三陸付近はまだ道路が復旧途上で、ところどころ迂回を余儀なくされています。

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雨はかなり強く降り、一時的には記録的短時間豪雨の様相で、
レインスーツでも防ぎきれないほどでしたが、
海沿いに出ると止んで青空が見えてきました。
道を間違えたのが良いタイミングとなり、こんな綺麗な景色の場所に出ました(^^)

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牡蠣の養殖の生簀がところどころに見えます。

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一旦は雨は止みましたが、レインスーツが乾き切ったあと、
石巻近辺からは再び降り始めるなど、とにかく変わりやすい天気です。
このあとは石巻で給油を行った以外は、松島までノンストップで走りました。

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久々に虹を見ました(^^)

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松島へは18時過ぎ頃に到着しました。

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松島へ夕暮れ時に来るのは初めてですが、綺麗ですね(^^)

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以前来た時は、遊覧船に乗りました。

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夕陽をバックにした五大堂。もうすぐ日没です。

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ここで夕食をどうしようと考えていましたが、
松島近辺では平日と言うこともあって、多くのお店が既に閉店している中、
以前も訪れたことがあるお店が一軒だけ空いていました。

ここの穴子丼が美味しかった記憶があるので、
折角なので今回もこちらで頂くことにしました(^^)

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こちらの女将さん、全身ずぶ濡れで普通、敬遠されるライダーでも
快く出迎えて下さり、荷物入れの籠まで用意してくれ、
さらにバイクもお店の軒下に置かせてくれるなど、
とても心遣いの出来た方でございました(^^)




こちらがお店一押しの穴子丼です。
大盛りは無料です(^^)

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牡蠣のお通しはサービスでした。
私は普段、牡蠣は食べないのですが、とても美味しかったです。

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これだけ食べても安いですが、
女将さんとのお話で、2年ほど前にも来たことがある。と話したところ、
さらに消費税分もサービスして下さいました。

なんて心遣いが行き届いたお店でございましょう(^^)


とてもオススメです。
私も是非ともまた訪れたいと思っております。




松島を出発する頃には完全に陽が暮れ、夜になりました。
真っ直ぐ、仙台市内のホテルに向かいます。

こちらは、多賀城駅前を走行中。

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本日のお宿、「ドーミーイン仙台シーサイド」には20時過ぎに到着しました。

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バイクは屋根付き駐輪場に置くことができ、
雨が降っても安心です(^^)

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こちらのお宿、実は今年8月2日にオープンしたばかりで、
開業からわずか20日あまりで泊まることとなりました(^^)

しかも、楽天の会員登録で過去最大の5000円割引となり、
開業記念で普段の繁忙期より幾分安い料金設定だったため
宿泊費は4390円と、クラスの割には破格の安さです。



仙台港すぐ近くと言う立地でありながら、天然温泉付きです。

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エントランスも新しいだけあってとても綺麗(^^)
最新のホテルならではの造りとなっています。

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こちらのホテル、最新だけあって
内容も造りもサービスもとても素晴らしいものでございました(^^)
詳細は次回のブログに書かせて頂きます。


こちらは客室から見た仙台港
東北東半分を一周し、仙台まで戻ってきましたねぇ(^^)

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この日の走行距離は250kmでした。