2017年夏 東北周遊ツーリング⑥ (三陸海岸南下②)

浄土ヶ浜の散策を終えた後は、
本日の宿を取っている釜石へ真っ直ぐ向かおうと思っておりましたが、

浄土ヶ浜から比較的近い場所に、「とどヶ崎」という本州最東端の岬があり、
昨日、本州最北端である青森県の大間崎を踏破し、
4年前に本州最西端の門司へは国2制覇でRVで訪れているので、

既に日没間近で夜になることは必至でしたが、
折角ここまで来ているので、
老い先がもう短いであろうRVで今後この地を再び訪れられるかわからないので、

名目上だけでも到達しておこうと、とどヶ崎へ向かうことにしました。



国道45号は宮古付近で若干渋滞に巻き込まれました(^^:

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宮古湾の島々が眼前に見えます。

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能登半島の七尾湾のような風景です。

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国道から外れて山道を走ること数十分。
既に陽は暮れ、悪路の山道をなんとか走り、
とどヶ崎へ到着しました。
本州最東端、制覇です(^^)

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灯台へはここからかなりの距離を歩かなければ着かないそうです(^^:
これは昼まで時間があったとしても無理ですね。
ということで、ここへ到着時点で最東端制覇とします。

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残すは本州最南端、和歌山県の「潮岬」だけですね。





さてさて、今度こそ本当に宿まで真っ直ぐ向かわなければなりません。

ここから国道45号へ出るまでの山道、非常にカーブもきつく
傾斜も相当ある、まさに「険道」と呼ぶに相応しい峠道で、
しかもそれだけでなく、更に恐ろしいのは、「走れども走れども着かない」

とどヶ崎から県道に戻った時点で、国道45号まで十数キロという表示がありましたが
時間的、感覚的に40~50km以上走った感じです。
明らかに実際に走った距離と時間経過がおかしいのです。

更にトリップメーター上に表示されていた距離と、
案内板にあった距離を比較してみても倍近くの距離の誤差がある。
経路はほぼ一本道に近いため、間違えようがないのですが・・・

この地域はかつての震災での津波で甚大な被害を出した地域。
看板にはところどころに「過去の浸水地域」との表示がありました。
真っ暗な峠道であり、何か言い知れない変な感覚を覚え、
とにかく早く抜けようとノンストップで国道まで走り抜けました。


約1時間程掛けて国道45号まで戻り、
釜石まであと少しとホッとしたのも束の間、
今度はガス欠の危険に直面することになりました(^^:

国道へ出た時点でGSはあったのですが、
セルフでなかったこともあり、多少の余裕はあったため次の場所で・・・
とスルーしたのが間違いでした。

途中の大槌町、山田町は津波で甚大な被害を受けた町で、
国道45号がようやく全線復旧したところといった状況で、
GSはおろか、沿道に建物もほとんど無い。

釜石まで十数キロの地点で遂に残量表示が0となり、燃料警告灯が常時点灯。
いつエンジンが止まってもおかしくない状態になってしまいました(^^:

辿り着けないかもしれない。という思いが頭をよぎりながらも
時速30km/hほどの低速でノロノロと走り、
なんとか釜石市の灯りを見た時には心から安堵したのは言うまでもありません。


ホテルにチェックインする前に釜石市内で給油を行い。
(残量はほぼ1Lを切っていました)

本日のお宿、「サンルート釜石」に到着しました。
バイクはご厚意で社員通用口のところに停めさせて貰いました。
雨が降っても濡れないし、警備室の目の前でもあるので安心です。

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この日は宿の目の前の居酒屋で夕食を済まし、
すぐに休みました(^^)


この日の走行距離は283kmでした。